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2021.5.19 更新

辛みの強い香辛料は控えましょう

東京医科歯科大学消化器内科 潰瘍性大腸炎・クローン病先端治療センター センター長

長堀正和先生

脂肪と食物繊維のほかにも、香辛料などは腸の負担が大きいので注意が必要なもののひとつ。詳しくチェックしてみましょう。

下痢や腹痛の悪化につながることも

炎症性腸疾患の患者さんにおいては、一般的に辛みの強い香辛料は控えた方が良いとされています。
ただし、香辛料には辛みの強いもの以外にも、ハーブのような香りづけのために使われるものもあります。
辛みの強い唐辛子やペッパー類、からし、わさびなどは、下痢や腹痛の悪化などにつながりやすいといえます。そのような香辛料を使う頻度や量には気をつけましょう。

●辛さのスパイス

唐辛子、からし、ペッパー、しょうが、にんにく、マスタード、わさび

●香りのスパイス

クローブ、シナモン、ナツメグ、バニラビーンズ、ゆず

●ハーブ

オレガノ、パクチー、セージ、ミント、バジル、パセリ、ローズマリー

<参考> 『炎症性腸疾患患者さんの食事についてQ&A』難治性炎症性腸管障害に関する調査研究(鈴木班)

文/おいしい健康編集部

東京医科歯科大学消化器内科
潰瘍性大腸炎・クローン病先端治療センター センター長
長堀正和先生

東京医科歯科大学卒業。米国マサチューセッツ総合病院などを経て、2020年4月より現職。専門は、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群。炎症性腸疾患の発症に関する疫学研究がテーマ。厚生労働省科学研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」班のメンバーでもある。

東京医科歯科大学消化器内科 潰瘍性大腸炎・クローン病先端治療センター センター長 長堀正和先生

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