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2020.10.30 更新

コレステロールが多い食品は、たまのごほうび

慶應義塾大学医学部 内科学教室 腎臓内分泌代謝内科

木内謙一郎先生

コレステロールが大量に含まれる食品をとると、血液中のLDL-コレステロールやHDL-コレステロールの値にも影響があるのか、気になるところですね。

体内のコレステロールのうち、食べ物からのものは約2割。残りの約8割が肝臓で作られたものです。

食品に含まれるコレステロールをどの程度気にしたらいいのか、どんな食品にコレステロールが多く含まれているのか?などについて、説明します。

食事からのコレステロールの影響は不明確

食事からとったコレステロールが血液中のコレステロールにどう影響するかは、まだ明確な結論が出ておらず、はっきりとわかっていません。

ですから、コレステロールをどのくらいまでなら食品からとっていいという数字は現在、決まっていません。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準 2015年版」「同 2020年版」では、以前にはあった摂取コレステロールの上限値がなくなりました。しかし、これは「いくらでも食べていいですよ」という意味ではありません。

コレステロールが多い食品は飽和脂肪酸も多く含むので、続けて食べるのではなく、たまのごほうびとして食べるのがおすすめです。

LDL-コレステロールが高い人は1日200mg未満に

ただし、LDL-コレステロールが高い人はこれまで通り、食事からとるコレステロールの制限が必要です。1日あたりのコレステロールを200mgより少なくしましょう。

まずはどんな食品にコレステロールが多いのか知っておくことが大切です。コレステロールが多い食品には卵や魚卵、レバーなどがあります。

50gあたりコレステロール

卵(1個) 210mg

タラコ 175mg

鶏レバー 185mg

たとえば卵が好きで毎日3個食べているという人なら、1日に食べる量はそのままで3日に1度にするか、毎日1個にとどめてください。

食事からのコレステロールが血液中のコレステロールに与える影響は個人差が大きいので、「コレステロールが多い食品をあまり食べていないのにLDL-コレステロールが高い」という人は、食べ物以外の原因が関係していると考えられます(02 「脂質異常症」とはどんな病気ですか?をご参照下さい)。

<参考> 動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症診療ガイド2018年版

<参考> 七訂 食品成分表 2020

文/おいしい健康編集部

慶應義塾大学医学部
内科学教室 腎臓内分泌代謝内科
木内謙一郎先生

慶應義塾大学医学部 内科学教室 腎臓内分泌代謝内科助教。2006年慶應義塾大学医学部卒業。11年慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了。米国カリフォルニア大学アーバイン校医学部 Center for Epigenetics and Metabolism 博士研究員 (Paolo Sassone-Corsi研究室)を経て、慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科 特任助教。20年4月より現職。

慶應義塾大学医学部 内科学教室 腎臓内分泌代謝内科 木内謙一郎先生

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