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2020.4.6 更新

3食しっかり食べて食事のリズムは一定に

筑波大学 内分泌代謝・糖尿病内科

准教授 矢作直也先生

朝、食事が摂れなかったり夜遅くに食事をしてしまったり、食事の時間や間隔は不規則になりがちです。

このような不規則な食生活は、糖尿病にどのような影響があるのでしょうか。

朝食の欠食は血糖コントロールに影響あり

みなさん、朝ごはんをきちんと食べていますか?

2017年の厚生労働省「国民健康・栄養調査」によると、成人の朝食欠食率は男性では約15%、女性は10%ほどと推定されています(2017年時点)。欠食とは、「菓子、果物、乳製品、嗜好品などの食品のみの場合」「錠剤などによる栄養素の補給、栄養ドリンクのみの場合」「何も食べない」に該当した場合を指し、欠食率は男女ともに20代が最も高く、次いで30代、40代に続きます。

20代の男性では約3人に1人、女性では約4人に1人が朝食を摂っていないということが明らかになりました。

朝食を食べずに昼食まで空腹の状態が続くと、昼食と夕食のあとに血糖値が上昇しやすくなります。血糖コントロールの悪化につながるため、糖尿病の食事に、朝食の摂取は欠かすことできません。

遅い時間の食事の弊害は「太る」だけではありません

遅い時間に食事を摂ると、寝るまでの時間が非常に短くなります。食事で摂ったエネルギーが消費されずに貯蔵されてしまうため、太りやすくなります。

またさらには、就寝中も高血糖状態が続き、高血糖による合併症が起こりやすくなります。寝る前や遅い時間に食事を摂ることは、太ることだけではなく、血糖値にも影響があるのです。

食事を摂り終える目安は、寝る3時間ほど前まで。遅い時間の食事は避けて、朝ごはんをしっかり食べましょう。食事のリズムを毎日一定に保ち、3食きちんと食べることが大切です。

<参考>『糖尿病診療ガイドライン2019』編・著 日本糖尿病学会(南江堂)

文/おいしい健康編集部

筑波大学
内分泌代謝・糖尿病内科
准教授 矢作直也先生

筑波大学医学医療系内分泌代謝・糖尿病内科准教授。東京大学医学部卒。日本学術振興会特別研究員、東京大学大学院特任准教授を経て2011年より筑波大学准教授(ニュートリゲノミクスリサーチグループ代表)。医師として糖尿病やメタボリックシンドロームの診療にあたりつつ、研究者としてニュートリゲノミクス研究を推進。薬局と医療機関との連携による糖尿病早期発見プロジェクト「糖尿病診断アクセス革命」の展開など活動は多岐にわたる。著書に『遺伝子制御の新たな主役 栄養シグナル』(編集;2016年、羊土社) など。

筑波大学 内分泌代謝・糖尿病内科 准教授 矢作直也先生

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